めだかの学校 よもやま話 第6話( 2022-6-12)

  第6回のおしゃべりは恐~いお話しでしたね。そう稲川淳二さん。 

 浜松市の友人から「稲川淳二さんが劇団を立ち上げるので、2週間ほど「つみくさ」で合宿させてくれないか。私が舞台監督をやるので・・・」との話。願ってもない話で即OK.「つみくさ」では舞台けい古は無理なので町と交渉して、近くの奥山コミュニティセンターを借りることにしました。大道具や小道具の制作も奥山コミュニティセンターで、宿泊は「つみくさ」。それにしても稲川さんは凄~い! 大道具、小道具は全て稲川さんがするという。さすが設計技術者。浜名湖のマリーンセンターを設計したんだって。稲川さん、どんなに疲れていても、人と会う時はシャンとして気軽に話をしている。感動ものです。舞台けい古も終える頃「お世話になったお礼をさせてください」との申入れ。いや~願ってもないお話に、職員ともども大喜び。そう『恐~いお話』。
~そして本番~
 夕暮れ時の野外の階段を舞台に、左右にたい松を燃やして。たい松役は、頭から足先まで真っ黒な衣装をまとった私。いよいよ稲川淳二さんのお話が始まる。はじめ「そんなァ~」と笑っていた人たちも話が佳境に入ってくると話し声もしない。会場の人たちのぞくぞく感が伝わってくる。「・・・・・・ひとを乗せたのに・・・座席がぬれて・・・いる・・・」。終わりに近くなった頃、音響の担当の方に伝えることがあったので、会場横隅の担当の方に黒い手袋をはずして「あの~」と後ろから声をかけたら、その手をみた彼は・・・『ひや~』と電気のスイッチまで切ってしまった。会場中が『ひや~‼』 彼曰く「いや~びっくりした―」だって。私までびっくり。(笑)
 最後に稲川淳二さん「ここの霊はいい霊ばかりだから大丈夫ですョ」と。この会の売り上げ150,000円は、新しく出来た引佐町社会福祉協議会に寄付してくれました。
 みんなが帰ったあと、片づけをしていると、隅の方でもじもじしている自転車の中学生が数人、聞けば稲川さんのサインが欲しいと言う。本音は恐くて帰れなかったらしい。途中まで後ろからライトをあてて送っていきました。ハイ。(笑)
(※稲川淳二さんの全国ツアー静岡公演が、令和4年9月3日午後4時から、静岡市のグランシップホールで「情熱細胞」がある。どんな恐~い話かなァ~。ぜひ観劇を!)

「つみくさ」もオープンしてから1年になる。「1周年記念をどうしようか」と、時々遊びによってくれる細江町の「デザイン工房夢風舎」の上嶋裕志さんに相談すると、「フリーマーケットはどう?桜の満開の時だし、お店の方は私が呼びかけるから・・・」と、チラシまで作ってくれた。
 1周年記念は、満開の桜のの下で『フリーマーケット』 期日は平成5年4月の第1日曜日。桜の花びらがチラチラ舞うなか、地元からは石野省三さんが得意の凧や竹細工をもって教育委員会の職員のみなさんと出店してくれた。近所の細江町や浜松市、三ヶ日町などから陶器のカッパや小ものなどの手づくり品、おもちゃや本、食べ物屋など多くの店が並び、大にぎわいだった。竜ヶ岩洞マテリアのアイスクリームもあった。おいしかったなァ~。 同じ敷地内の強度資料館では、東京の人形劇団プークの川尻泰司さんが長年にわたって収集した世界の人形劇人形や、ひょっこりひょうたん島で有名な川崎市の人形劇団ひとみ座の須田輪太郎さんがNHKで放送された「ダルタニアンの冒険」の全人形を、泊まり込みで、国際人形連盟日本センターの事務局長と2人で形よく物語風にならべてくれた。

 静岡市から単身赴任で引佐町に来て1年、色々大変なこともあったが、多くの人と人との出会いを感じさせていただいた1年でもあった。
 ~そして平成5年6月、いよいよ「おもしろ人立“めだかの学校”」へと動き出します~
では、次回まで ご機嫌よう・・・

事務局 言い出しっぺ 榊原幸雄

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