めだかの学校 よもやま話 第8話( 2023-6-2)

第8回のおしゃべりを始めます。今回は第1回のめだかの学校のお話しでしたね。 

 平成5年9月3日金曜日の開校日、満月どころか台風の余波で山は大荒れ。会場の「つみくさ」は早めに閉店にして、言い出しっぺの、伊藤茂男さん、武井紀夫さんと奥さん、そして私。「こんな雨のなか何人かるかなァ~、私たち4人だけだったりして・・・」。期待とちょっぴり不安の私たち。そんな中、開校時間が近づいてくると、「まいった、マイッタ!」と言いながら、ひとりふたりと建物の中に入ってくる。給食の準備をしてくださるてんてんゴー渋川の人たちも来て賑やかになる。気持ちもやっとほぐれて・・・。受付をしながら、ロビーをみれば、静岡市の平山豊さん、三島市の石川美知子さん、浜松市の植田睦子さんの姿も見える。開校時間の6時20分前には、授業場所のロビーには知った顔や知らない顔、顔・顔・顔・・・。熱気でムンムンし始める。もうすぐ開校時間の6時20分。目視で人数チェックすれば50人余。それも地元静岡県だけでなく、長野県や愛知県からも・・・。そんな雰囲気を見て、胸はドキドキまさに緊張そのもの。
 6時20分。緊張と期待の中に、「第1回めだかの学校」の、武井紀夫用務員の予鈴の鐘が鳴る。伊藤茂男教頭の「キオツケ」「レイ」から始まる。校歌斉唱。フラワーパーク職員加茂光廣さんの草笛の伴奏で「♪♪めだかのがっこうは、かわのなか~そっとのぞいて・・・♪♪」。みんな子どもに返ったように楽しそうに歌っている。いよいよ一時限目の授業、つみくさ支配人、私榊原幸雄の「私の人生」。51歳で新聞社を早期退職し、つみくさ支配人になったまでを話す。二時限目は三島市の食味研究家で、ラジオパーソナリティとしても活躍する石川美知子さんの「おしゃれ料理」。三時限目は浜松いのちの電話役員で、ボランティア活動家の植田睦子さんの「元気になるお話」。いや~3人3様、身ぶり手ぶりをまじえての笑いありの楽しい講話だったような気がする。・・・なんせ30年まえのこと、思い出すのもねえ~(笑)。
 そのあと会場を『楽夢亭』に移動しての「給食の時間」。メニューは、ツユクサ、ヨモギ、ツリガネニンジン、スベリヒユ、タンポポ、イタドリ、ドクダミなど10数種の山野草が、テンプラ、おひたし、酢物、和え物、煮物などに調理されて並べられ、主食は地元のおじさん手づくりの五平モチと手延べそうめん。いや~まさに「つみくさ料理」。給食の前にSBS学苑次長の平山豊校長の「校長訓話」。静岡県の「青年の船」に講師として参加したときの話をする。いよいよ待ちに待った給食。食べて飲んでしゃべって歌って笑って思いのたけをぶつけ合っている。なんと延長、延長、延長でおわったのは夜中の12時。それも中締めのようなもの。ろびーでは校長を囲んで喧々諤々と。「つみくさ」の支配人としては明日の営業のことを考えれば、いや~マイッタマイッタでございますョ。出席した引佐町役場の若い職員たち「オレたちの出るところじゃあないなァ~」と隅の方で話している。どこか怖じけついているようだ。あの会場の雰囲気をみれば無理もないかもね。(笑)
 なにはともあれ、参加者は行政関係者をはじめ、マスコミ、企業の社長、商店主、医師、農業者、福祉関係者、ミュージシャン、観光関係者など多種多彩。台風の余波で雨風の強い宵闇の迫るやまん中の道を登校してくるんだから、きっと「おもしろ人立”めだかの学校”」にふさわしい面白人かも知れない。さあ、いよいよ動き始めましたョ!
 さ~て、次回第9回はどんなおしゃべりをしようかな、お楽しみに。

事務局 言い出しっぺ 榊原幸雄

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